与野党の本格論戦がスタートした13日の衆院予算委員会で民主党は
菅直人代表代行、岡田克也元代表、前原誠司前代表の「代表経験者ト
リオ」がそろって格差問題を取り上げ、安倍晋三首相の考えをただした。
夏の参院選に向けた争点化を意識したものだが、首相は、この日の答
弁では「あまり格差は拡大していない」と述べるなど、格差を認めること
自体に慎重な答弁を連発。持論の経済成長重視を強調するトーンで対
抗した。
「経済全体が下からドーッと成長していく社会を作っていく」
首相は格差是正の方策を問われるたびに、成長力強化で国民生活全
体の底上げをはかる答弁を繰り返した。菅氏が生活保護世帯や、貯蓄ゼ
ロ世帯の増加などの具体的な数字をあげ格差拡大を認めるよう迫って
も、「今の成長の果実が国民全体に広がっていくよう努力したい」と取り
合わず、格差問題は経済成長の局面に伴う一時的な現象、との認識を
にじませた。Yahoo! 毎日 須藤孝
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070213-00000113-mai-pol