インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後に戸外に飛び出し、トラックにはねられて死亡
した岐阜県下呂市の男子高校生=当時(17)=の父親が、同薬と死亡との因果関係を
審査するよう厚生労働省に申し立て、実質的な審査なしに却下されていたことが4日、
分かった。
父親は「薬害タミフル脳症被害者の会」代表の軒端晴彦さんで、厚労省を相手に却下
処分の取り消しを求める訴訟を起こすことも検討している。軒端さんが同日、名古屋市で
開かれた集会で報告した。
高校生は軒端さんの長男で、2004年2月にA型インフルエンザと診断され、医師から
処方されたタミフルを服用。直後に自宅から国道に飛び出し、大型トラックにひかれて
死亡した。
独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」は昨年7月、副作用被害救済制度に基づき
「タミフルとは別の薬の副作用による自殺企図」と判定。軒端さんは不服として、厚労省に
審査を申し立てた。
http://www.47news.jp/CN/200702/CN2007020401000289.html