滋賀県長浜市で昨年2月、幼稚園児2人を刺殺したとして殺人罪などに問われた中国籍の
鄭永善被告(35)は2日、大津地裁(長井秀典裁判長)の初公判で、起訴事実を否認。
弁護側も事実関係を争う姿勢を示し「責任能力はない」と述べた。
鄭被告は罪状認否で「刺したのは砂人形で、人は殺していない。血も声も出ていない。
2人は生きている」と述べた。
鄭被告は捜査段階で容疑を認めたが、争点を整理する公判前の手続きで「犯人ではない」
と否認。弁護側は「心神喪失か心神耗弱だった」と主張する方針。
審理では、責任能力の有無が最大の焦点となり、事実関係の解明が進められる見込み。
公判と並行して精神鑑定が実施され、判決は10月16日に言い渡される。
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070202/jkn070202007.htm