環境省の「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」は31日、静岡県浜松市
舘山寺町の浜名湖畔で、旧日本軍の遺棄化学兵器が入ったドラム缶の可能性がある
埋設物が確認されたと発表した。平成18年度中に掘削調査を開始する。
昭和25年に「制服姿の人物3〜5人が、旧軍の毒ガス入りと思われるドラム缶を埋めて
いる現場を見た」との目撃情報に基づき、レーダーと磁気の探査を行った結果、数メートル
の深さに金属の埋設物が確認された。「マスタード」「ルイサイト」と呼ばれる遺棄化学兵器
の可能性がある。地表の調査で、毒物は検出されていない。
防衛省、静岡県、浜松市関係者は31日、現地連絡協議会を設置。国の補正予算案が
可決されれば年度内に掘削調査を開始し、19年度内には毒物の確認作業を行う方針。
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070131/wdi070131007.htm