27日午前3時10分ごろ、岐阜県揖斐川町の国道で、同県本巣市上保、会社員小西芳郎
さん(54)が、「車ががけ下に転落した」と、車で通り掛かった人に助けを求めた。
通報で駆けつけた県警揖斐署員らが、小西さんの説明を基に捜索した結果、直線で北へ
約4キロ離れた同町徳山の林道で、約50メートル下のがけに転落している軽乗用車を発見
近くに倒れていた小西さんの兄で、同市長屋、運転手坂口直実さん(56)を救助したが、
頭の骨を折っていて間もなく死亡した。小西さんもあばら骨を折るなど重傷。
調べによると、小西さんらは26日夕方から、転落現場近くの渓流に魚を取りに出かけ、
午後9時過ぎに帰宅するため、小西さんが車を運転して現場付近を通り掛かったところ、
落石があり、避けようとしてハンドル操作を誤り転落したという。林道の幅は3メートルで、
ガードレールはなかった。小西さんはがけをよじ登って、約10キロ林道を歩いて助けを
求めた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060827i203.htm