英ソフォス社は15日(現地時間)、パソコンのデータを“人質”に取り、身代金として300ドルを要求する
ウイルス『Zippo-A』に警戒を呼びかけた。ワード文書などを勝手に圧縮し、元に戻すためのパスワードを
知りたければ、金を支払えと脅迫する。ソフォス社は、意外なパスワードの解明に成功した。
トロイの木馬タイプで、感染対象はウィンドウズ。活動を始めると、ワードやエクセルの文書のほか、
PDF、JPEG画像などさまざまなファイルを、ZIP 形式で圧縮してしまう。その後、脅迫文書を作成。
解凍パスワードを教えるから、少額決済サービスの『E-Gold』で入金しろと要求する。警察に通報
したらデータは戻らなくなると脅していた。ソフォス社の分析で、パスワードは「C:?Program Files?
Microsoft Visual Studio?VC98」であることが判明。パソコン内の住所に相当する「パス」のような
文字列で、パスワードだとは分かりにくいようになっていた。2005年5月にも、似たような手口で
200ドルを要求するウイルスが現れており、金銭目当てが増えていることを印象づけた。
http://news.goo.ne.jp/news/wired/it/20060316/20060316103.html