マンホールなど下水道用鉄ぶた製造の最大手「日之出水道機器」(福
岡市)が、製品について取得した特許や実用新案を他社が使用すること
を認める代わりに販売価格を拘束するなどしていた疑いが強まったとし
て、公正取引委員会は13日、独占禁止法違反(私的独占)の疑いで、同
社本社など数か所を立ち入り検査した。
下水道用機材の市場規模は年間約600億円に上り、公取委は不正の
実態について詳しく調べる方針。
関係者によると、名古屋市、福岡市は下水道工事で鉄ぶたを調達する
際、同社の特許や実用新案をとり入れた仕様を指定。同社は同業の二
十数社が両市に納入する製品に自社の技術を採用することを認める代
わり、販売数量を制限したり、販売価格を自社と同額になるよう高値設定
させたりした疑いが持たれている。infoseekYOL
http://news.www.infoseek.co.jp/top/story.html?q=20051213it05_yomiuri