産業再生機構の傘下で再建を進めているカネボウとカネボウ化粧品
の売却交渉で、花王と国内投資ファンド3社連合が、人員削減をしな
いことや、新ブランドの早期構築などを提案していることが6日分かっ
た。再生機構側の条件をほぼ満たす内容で、週明けにも産業再生委
員会を開いて花王陣営への売却を正式決定する見通しだ。
売却後もカネボウの経営は現経営陣の中嶋章義会長と小城武彦社長
が、カネボウ化粧品は余語邦彦会長と知識賢治社長が引き続き担う方
向だ。
1日に締め切られた3次入札で、花王陣営は、カネボウ2社の再建で再
生機構が投じた投融資額約4200億円を上回る4500億円近い買収額
を提示した。さらに、計画には花王がカネボウ化粧品を、投資ファンド3社
がカネボウ本体の再生を担い、投資ファンドは最低3年間は経営に参加
して事業再生に取り組み、早期の転売をしない内容を盛り込んだ。
MSN毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20051207k0000m020153000c.html