スペインの首都マドリードで18日、同性同士の結婚を認める法案に反対するデモ行進が行われた。
デモにはカトリック教会の動員で約16万6000人が全国から参加。
不妊治療の制限緩和をめぐる住民投票で棄権キャンペーンを成功させたイタリアに続き、
カトリック教会が政府の政策に影響力を行使しようとしていることが浮き彫りになった。
現地からの報道によると、カトリック教会の呼びかけに応じて信徒や
最大野党・国民党支持者らが約500台のバスや6機の飛行機で次々と首都入り。
20人の司教を先頭に、「同性婚は倫理に反する」などの横断幕を掲げて行進し、
同性婚反対や同性婚に関する国民投票の実施などを訴えた。
同性婚を認める法案は社会労働党のサパテロ政権が提案、
男女の夫婦と同様、同性同士のカップルにも結婚、養子縁組、年金受給、
相続などの法的権利を付与する内容となっている。
〜略〜
多くの国民は同性婚を支持しているが、国民の9割以上がカトリック教徒という国だけに
カトリック教会と政府の対立は今後、激化しそうだ。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050619i513.htm