首都圏の医療機関で、白血病の治療で輸血を受けた2歳の男児が先月上旬、
B型の劇症肝炎を発症し死亡した疑いのあることが9日わかった。
医療機関は、輸血前の検査で感染がなかったことから、輸血が原因となった
可能性があるとして、日本赤十字社を通じて厚生労働省に報告した。
男児は昨年9月以降、献血者19人分の輸血を受けた。今年6月下旬ごろから、
肝機能の異常が現れ、先月上旬の病院の検査でB型肝炎ウイルスの感染が
判明した。その直後に男児は死亡、医療機関は、劇症肝炎による急性肝不全と診断した。
日赤は、19人分の献血血液を再検査したが、ウイルスは見つからなかった。
ただ、B型肝炎では、極めて微量のウイルスでも感染源になることがある。
6月下旬に採血した男児の血液が医療機関に保管されており、日赤の検査で
はウイルスは検出されなかった。幼児の劇症肝炎は原因が突き止められない
ことも多く、B型肝炎ウイルス以外の原因で劇症肝炎になった可能性も
考えられる。 YOL
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040810it01.htm