【上海23日共同】中国四川省楽山市峨辺県で、地元の大富豪である私営企業家の
開発に伴い土地を奪われた農民が、十分な補償をもらえず生活に行き詰まり、この
企業家を巻き添えに自爆し、殺害する事件が起きた。爆発物を詰めた袋を持って
企業家のビルを訪れ、爆発させた。23日付の上海紙、東方早報などが伝えた。
中国各地では、開発で土地を失った農民らが当局と衝突したり、自殺して抗議したり
するなど、拡大する一方の経済格差を背景にした事件が増え、社会問題となっている。
農民は峨辺県内で砂の採取業を営んでいたが、この企業家が、自分が請け負った
道路建設のため農民の砂取り場を占用。農民は補償費として1万元(約13万円)を
要求、何度も交渉したが、企業家は応じず、トラブルとなっていた。
ソース:共同通信
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=MRO&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2004072301003552