【国際】「竹島」めぐりネットで日韓中傷合戦 「12日夜に日本サイトを大攻撃」

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236朝まで名無しさん
北海道新聞夕刊 今日の話題

 道具には意思がない。使う人の意思によって"凶器"にもなる。
 新年早々から、インターネットを使って日韓の中傷合戦が激化しているそうだ。
 韓国郵政事業本部が、日韓両国で所有権を争っている竹島(韓国名・竹島)を
あしらった切手の発売計画を発表したのが、火に油を注いだらしい。
 日本のサイトには韓国の犬肉料理店の写真が載せられ、韓国のサイトにも
原爆投下と切手を合成した画像が掲載された。集中砲火ならぬ集中接続戦術で
パンクしたサイトも出ているという。
 これでは、まるで「中傷ネット」である。お互いに意思を疎通し、理解を深め合う道具
であるべきインターネットが、憎悪を増幅しているとしたら嘆かわしい。
 ネット利用者は、日本でも七千万人に達している。それに歩調を合わせるように
中傷や差別も増加の一途のようだ。
 大事件のたびに犯人や被害者の名前や写真が登場するだけではない。
匿名を良いことに在日韓国・朝鮮人の本名を明かし、被差別部落の地名や出身者を書き込む。
女性を蔑視(べっし)し、根も葉もないうわさを書きたてる―と攻撃の手は果てしがない。
 中傷や差別は、むろん許される行為ではない。ましてネットは、口や紙と比べ影響力が
けた外れに違う。そのことへの想像力に欠けているようなのも恐ろしい。
 道具には、正負両面がある。車は絶大な利便の反面、輪禍や大気汚染をもたらした。
ネットも、表現の自由を守りながらも、どう「負の側面」を防ぐか。もう悠長に構えてはいられない。