http://www.asyura.com/sora/bd11/msg/823.html 本多氏はもう一つ言いがかりをつけてきた。「『リベラルに』といつも言う人
(Mデスク)に、『木村愛二の原稿を載せるな』と言われた。編集長が副編集長
に折れることがリベラルなのか」というのだ。
これは簡単な説明が必要だろう。前年、医師の西岡昌紀氏が「アウシュビッツ
まぼろし説」の原稿を編集部員に軒並み郵送してきたことがある。私はタイトル
を見ただけでごみ箱に突っ込んだ。しかし、本多氏は大いに興味を抱いた。
西岡氏の集会に「編集長代理」としての出席をMデスクに求めたほどだ。
木村原稿は西岡原稿と同じ「ナチのガス室はなかった」という論調だった。
木村原稿を掲載しないよう、Mデスクが本多氏に強く主張したのは、適切な
判断だった。しばらくして西岡氏の寄稿が原因で『マルコポーロ』が廃刊に
追い込まれた際、そのことを知った本多氏は編集部内でMデスクの方を見て
「助かった」と漏らしている。この件ではMデスクは本多氏にとって〃恩人〃
なのだ。逆恨みしては罰が当たる。Mデスクの退社後、さらに社員二人が
退職を申し出た。本多氏は「嫌なら辞めてくれていい」と公言してはばからない。
創刊から二年も経たないうちに、二〇人弱の社員のうち、解雇も含めると、
なんと半数が退社していた。