総領事館駆け込み事件★7 外務省部長が現場検証

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313真相はこれだ!
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20020513/mng_____sei_____002.shtml

ここ見れば、事件当日の領事館員の動向の理由があざやかに解明できる。

1、<亡命希望者も含め身元不明者はすべて敷地に入れない方針をとっていた>

とするなら、門前にかけつけた副領事にとって、中国公安ともみあっている女子供が
亡命希望者であろうとなかろうと、まずは、敷地内に入らせないことが彼の職責である
わけだ。そして、彼が駆けつけた時には、既に門外へ押し戻されており、ほぼ、公安が
制圧しつつある状況にあった。
 このような状況下において、彼の行動をその任務と照らし合わせた場合、ひとまず、
女子供の敷地侵入は公安がしっかり阻止してくれていることから、精神的に余裕があり、
まったりと行動できた。だから、まずは、阻止に体を張ってくれた公安警察員に敬意を
表しての帽子を拾って渡してあげし、次に、しぶとく抵抗している女に「落ち着け」と
声かけをして、公安員の拘束に側面から協力したのである。

2、<日本政府は政治亡命は受け入れないのが原則で外務省関係者は
「身元の分からない人は、どんな人も受け入れないのが大前提だ」と話した>

 端から、亡命者を受け入れる気はないというのが外務省の方針である以上、
既に敷地に入ってしまった亡命希望者にどう対処すれば、現場として最善
を尽くしたと上級機関から評価されるだろうか?

そう、まず、いかなる尋問をも男たちにしては、ならない。
なぜなら、尋問した場合には、亡命者であると認識せざるを得ないわけであるし、
記録も採らなければならないから、客観的証拠が残ってしまうからだ。
 これこそが男たちがビザ申請待合室に15分以上も放置されていた理由なのだ。

さらに、男たちは、未尋問のため、未だ身元不明者に留まっているのだから、許可なく
領事館に侵入した身元不明者を地元警察が引き取ることは、理にかなったことである。

これが昨日、報道された、当初の外務省報告書中の表現で公安の「立ち入り」、亡命希望者
の「侵入」が使われた理由である。要するに、領事館側、外務省側は、男たちを
身元不明者として、地元公安に引き取ってもらうのが最善の策と考えたし、そう
実行したのであって、その意識が当初の報告書にそのまま出ていたのである。