【社会】NHKスペシャル「奇跡の詩人」の説明実況3
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バ課長:
さて、今回、”奇跡の詩人”を見たりルナ本を読んだりして素直に感動したり、
信じたりしている人がいる(2ちゃんのは縦読みか荒しが多いが)のを見て、
良識がある(と自分では思っている)社会人として少し実体験に基づく意見を述
べたくなった。
あれを信じたり感動したりした人には読んで見て欲しい。
”良識のある”2ちゃねらには関係がないので読み飛ばして欲しい。
昔、昔、私が部下を持つ立場になって間も無い頃、一人のめちゃくちゃかわいい
女の子が部下として私の下につくことになった。その頃独身ではあったが、年も
8つほど離れており、なおかつ部下でもあったので、特にどうと言うことなく、
時々パンティラインや胸元を視線で追う程度のささやかで平穏な日々を送っていた。
そんなある日、私は"悟り”のような確信を突然抱いた。
”あのこ、おいらにホの字だぜ!!”
私に向ける笑顔、ときおり見せるまなざし、仕事の指示をするときに胸を押しつけ
んばかりにしてすり寄って、私の手元の書類を覗き込む仕草・・・すべてがつなが
る。
どうしよう、やはり部下に手をだしたらまずいだろうか。いや、あの様子は向こう
も待っている。さりげなく飲みに誘ってみようか。もしかして、まだ独身の私を慮
った人事部か部長の配慮かもしれない。だとしたら手を出さない方がまずいとも言
える・・・。
そうしていつさりげなく誘おうかタイミングを見計らっているうちに、向こうが先
にアクションを起こしてきた。
部下:「あの、個人的なことでお話したいことがあるのですが、お時間いただけない
でしょうか」
(キタ!でもまだ昼間だしどうしよう・・・。)
私:「あ、今ちょうど手元(の仕事)が一段落したところだから、じゃ、一休みして
サ店にでも行こうか。」
部下:「え?い、いえ、いいです。会議室でいいです。」
(まぁ会議室の方があやしまれないか)
会議室の話の要点は、@学生時代から付き合ってた彼と結婚することになった。
A披露宴は半年後、出席して欲しい。Bこちらの主賓は部長がいいかご相談。
C結婚前に辞めたいのだが、時期としてはいつ頃がいいかご相談。
無論私の胸には様々な思いが渦巻いたが、とりあえず、”部長の若かりし日の武勇
談をまた聞かなくてはならないのか”と思った事だけここに記しておこう。
以上の話で私が何を言いたいかと言うと、
自分で信じている事と、事実あるいは真実との間には往々にして隔たりが生じがち
だということ。今回のルナ君の事を信じた人、感動した人は"人生の真実とは”など
と、真面目に考えていしまう人が多いとは思う。しかし、その際に”わかる人には
わかる、わからない人にはわからない”などという態度をとってしまっては、自分
の信ずることと、事実あるいは真実の隔たりは1ナノメートルだって埋まりはしない
ことは考えてみるべきだと思う。
かくいう私は、自分の部下達が私を尊敬していることを
こ れ っ ぽ っ ち も 疑 っ て い な い が な。
なぜなら尊敬していなければ、あそこまで毎日私を褒め称えるわけはないのだ。
もしあれがすべて嘘だとすると、私の部下達は毎日毎日膨大な負のエネルギーを
費やしていることになる。そんなことができるとすれば、私の部下達はハンニバ
ル・レクターのような人物ということになってしまう。ありえない。
このことを簡単に検証する方法もなくはないが、部下達がいやがるのでできない。
まぁわかる人(=私)はわかるっていうことで。