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公共放送名無しさん:
〜ここまでのあらすじ〜
昭和21年、空襲で焼け野原になった町へ戦場から帰ってきた森新一。
仕立て屋をしていた実家は残っていたものの、父親は酒におぼれる毎日を過ごしていた。
涙する母親を見て、進一は「テーラー森」を再建することを誓う。
闇市で手に入れたミシンなどを使い、軍服をスーツにするという仕事で店は繁盛した。
ある日、父親の古い友人である、中野という男が居候としてやってきた。
中野はあっという間に軍服をアメリカの流行型スーツにして皆を驚かせる。
かつて「テーラー巴里」という店を銀座でやっていたのだ。
それから5年、新一は中野の指導のもと、実力をつけ、テーラー森は大きくなった。
ある日、中野はこの5年ずっと戦災で行方不明になった妻を捜している、と飲み屋で告白する。
用を足すために外に出た新一は、人だかりができていることに気づく。
ヒロポン中毒で赤線の女が死んだというのだ。その女は、中野の探していた女性だった・・・