タオパイパイの哲学

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679タオパイパイ ◆aZPandora.
スマイリ―菊池 中傷被害事件
中傷犯
キクチは中傷犯たちを
「キクチを本気で殺人犯、強姦の共犯者と思い込んでいる者」
「どうにかして殺人犯、強姦犯の共犯者に仕立て上げたい者」
「犯行に異常な興味を抱く者」と考えていたが、
一連の中傷被害において姿を見せない中傷集団にストレスを感じていた。
しかし、警察が動いたことで状況は大きく動いた。

警察が最初に身元をつきとめられた中傷犯は最初は「二度としません」と反省したが、
その3時間後にはまたネットで中傷を書き込むなどした。
当初は警察はネットの中傷は注意をすれば収まると考えていたが、
ネット中傷依存が深刻ととらえた警察は「悪質性の高い書き込みを厳選して、
該当する者は一斉摘発する」方針に変えた。

2008年9月から2009年1月までにキクチに対する中傷犯19人が検挙された。
中傷犯たちは関東だけでなく宮城県や滋賀県や大阪府にもおり、
北は北海道から南は大分県まで全国幅広くに存在し、
警視庁の刑事が実際に出向いて摘発した。
年齢は半数近くが30代後半だったが上は47歳から下は17歳[までいた。

男性だけでなく女性も含まれており、女性の中には妊娠している者もいた。
精神の病にかかっている者が4分の1近くいたが、それ以外には仕事や家庭を持つ社会人がおり、
大手企業のサラリーマン・会社セキュリティ部門の責任者・会社の通信機を利用して中傷コメントを書き込んだ者もいた。
取り調べをした刑事は中傷犯たちについて「どこにでもいる、おとなしそうな感じだった」、

キクチは警察から見せられた中傷犯たちの顔写真について「怪しい目つきの2人を除き、
どこにでもいる普通の人」という印象であった。
中傷犯たちは実際に起きた殺人事件とは何の関係もなく、
他の中傷犯たちや被害者のキクチとは実生活で一切面識がなかった。
中傷犯たちは警察に問い詰められると最初は「やってない」とシラを切った。

警察が契約しているプロバイダ名やブログに投稿した時刻、
コメント内容などの証拠を突きつけられると自分がやったと認める中傷犯もいたが、
友人や同僚や知人のせいにして辻褄が合わなくなってようやく認めるものもいた。
コンクリ事件キクチ犯人説を信じていないが面白半分でやった1人を除き
ネット上で流布されていたコンクリ事件キクチ犯人説を信じており
(前述の北芝の本をキクチ犯人説の根拠としていたのは8人)、
彼らに対し「(警察として)キクチ氏とコンクリ事件は無関係で、
ネット上のキクチ犯人説は事実無根」と中傷犯たちに知らせ、
北芝の所属事務所と本を出版した河出書房新社からの
「キクチ氏とコンクリ事件は無関係」とする内容証明を中傷犯たちに見せた。

すると、中傷犯たちは「ネットに騙された」「本に騙された」と責任をなすりつけ、
「仕事、人間関係、離婚など私生活で辛いことがありムシャクシャしていた」
「キクチはただ中傷されただけだが、私生活で辛かった自分のほうがつらい」
「他の人は何度もやっているのに、なぜ一度しかやっていない自分が捕まるのか」
と被害者意識をあらわにした。

「言論の自由」を主張した中傷犯は刑事から「表現の自由なら自分の名前が書かれてもよいのか」と問われると
「キクチは芸能人だから書かれてもよいが、自分は一般人だから嫌だ」と無責任な発言をした。

中傷犯への取り調べの様子を刑事から聞かされたキクチは、
中傷犯たちについて「『情報の仕分け』『考える力』『情報発信者を疑う能力』の3つが欠如している」
「他人の言葉に責任を押し付ける」「自分の言葉には責任を持たない」という共通点があるという感想を持った。
なお、警察から取り調べを受ける中で自分が起こした中傷や脅迫を反省して「本人に謝罪したい」と言う中傷犯が数人いたが、
実際にキクチの所属事務所へ本人宛ての謝罪文を送った者はいなかった