ゲイビデオにモンゴル相撲協会が激怒
八百長問題で揺れる“相撲界”に、別のスキャンダルが発生していたことが2日、分かった。
モンゴル相撲協会は、モンゴル人を侮辱したとして在モンゴル日本大使館に抗議文を発送。
日本のビデオメーカーが、モンゴル相撲の格好をした男優同士によるポルノ映像を制作・販売していたことを問題視した。
モンゴルでは一大騒動に発展しており、大相撲からモンゴル人力士を引き揚げさせるべきだとの報道も出てきた。
問題のDVDは、07年1月に日本のメーカー「MEC COMPANY」から「悶ゴリ裸餓男(モンゴリラガーメン)」のタイトルで発売された。
モンゴル相撲の衣装を着た男優2人が、屋外で対戦するが、やがて男性同士の性行為に発展する。
この映像が動画サイト「YouTube」に投稿され、モンゴル国民の目に触れて、問題は大きくなった。
モンゴルでは、新聞各紙やテレビでも報じられている。映像には、モンゴルの民族衣装「デール」を着ているシーンもあり、国民感情を逆なでしてしまった。
これを重くみたモンゴル相撲協会は「このまま放置することはできない」として、在モンゴル日本大使館に公式文書を送付した。
在モンゴル日本大使館は、文書が届いたことを認め「大使が日本に帰国しているので、まだ協議できていない。
ビデオが出ている事実も確認したが、表現の自由もあり、大使館としては何とも言えない」と話した。
モンゴルのメディアは、メーカー側に問い合わせた結果「侮辱している意味はない。単なるエロチックな意味で衣装を着た。
この動画が両国関係を傷つけたと受け取られるなら、全サイトから削除する」との回答を受けたという。
伯父のニャムドルジさんがモンゴル相撲協会の理事長を務めている大関日馬富士は
「この話は聞いています。びっくりした。モンゴルの人は、キレると何をするか分からないよ」と警鐘を鳴らした。
モンゴルのウェブサイト「Shuud.mn」は「モンゴル相撲は、我々モンゴル人の誇りの1つ。
八百長問題が発覚し、日本人はみんなの注意を違う方向に向かせたいために、我々を侮辱することを考えた。
必要であれば、日本で相撲を取っているモンゴル人を説得し、国内に呼び寄せよう」などと報じている。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110303-743585.html