【KRW】ウォンを看取るスレ1601【隠し口座の三国人】
もう四月も中旬に差しかかって、陽気がどんどんと増しているニダね。
とは言いながらもまだまだ気温が変わりやすいので風邪など引かないようにご自愛して欲しいニダ。
卯月は花祭りに復活祭、挙句の果てにはオカマの日に至るまでイベント満載の忙しい月ニダ。
おっと、忘れてはいけないのはペサハという敷島には馴染みのないユダヤ教徒の神聖な日もあるニダ。
そして敷島の人間なら忘れてはならない昭和の日。
歴史に想いを寄せながら新しい年度の始まりを噛み締めるのも乙ニダ。
そんな事を考えながら溜まってしまった仕事を片付けていると、ウリの女友達からまた荷物が届いたニダ。
忘れな草の鉢と、藤の写真のポストカードだったニダ。
『新年度が始まって、忙しいね。でも、私たちを、皆を忘れないで』
そんな言葉が記されていたニダ。
忘れることなどないニダ、そう思いながら懐かしい卒業アルバムを取り出してみたニダ。
熱々の珈琲を入れて、久しぶりに見た懐かしい顔ぶれは、ウリの記憶の中の顔と全く変わっていなかったニダ。
それもそのはずで、ウリが最後に会ったのは卒業式の時ニダ。
同窓会にも出られないウリに、手紙やメール、そしてこんな小物を送ってくれる一緒に時間を過ごした友人達の心配りに感謝しながら、時間の流れを感じていたニダ。
コロンビア豆とアラビカ豆のブレンドに濃くを出すためのトラジャを加えたウリのオリジナルブレンドを楽しんでいると、
卒業してからも会っている数少ない例外の悪友からメールが送られてきたニダ。
『四月といえば桜花賞と皐月賞、そして名人戦に決まっとる! あ、処で本場のNBAプレーオフ見に行かね?』
行けるか、この忙しいのに!、と心の中で反論しながら窓に並べた観葉植物に水を上げるために立ち上がったニダ。
綺麗に咲いたブーゲンビリアも今は散って、再び咲くために一休みをしているところだったニダ。
忘れな草の鉢植えを置くためにごそごそと場所を開けて、押し込むと中々綺麗に収まってくれたニダ。
各種ハーブやプチトマトも順調に育っているので嬉しくなったウリは再び仕事に戻るためにデスクに向かったニダ。
そして、ふと思い立って懐かしいドリカムのCDをかけて、『4月の雨』が収録されている『MILLION KISSES』を流したニダ。
ふと窓の外を見ると、ベランダにこの前見かけた左右の目の色の違う子ぬこがじっとウリを見つめていたニダ。