【社説】赤ちゃんポストに預けた理由、「不倫だから」など勝手な言い分…その点、鳩山首相は巨額資金援助のいい母親持った 中日新聞
昔読んだ本でほのぼのとした記憶がある。千葉県の女性の小学三年生時代の思い出話である。
「あーした天気になーれ」と放った下駄(げた)が道の辺の赤いポストに当たってしまった。
小さい傷ができている。あわてて家に帰って取り出した絆創膏(ばんそうこう)をペタッとはった。
あのころは全国の街角にいくつも傷をした赤いポストがあった。残念ながら絆創膏をしたポストは
見たことがないが。でもこの話を聞くと、なんだかとてもやさしい気分になる。
切なくて悲しくなってくるポストもある。熊本市の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)だ。
開設されてほぼ二年半に、預け入れられた赤ちゃんは五十一人となった。
公表された報告書によると、預けた理由は「戸籍に入れたくない」八人、「生活困窮」七人、
「不倫」五人、「未婚」三人、障害児も複数いたという。
望まれなかった出生ということになるのだろうか。
この子らが成人して、親の身勝手な言い分を聞いたらどんな気持ちになるか。
比較するのも気が引けるが、鳩山由紀夫首相はいい母親を持った。首相の資金管理団体の
虚偽記載問題に絡んで、母親が鳩山家の資産管理会社から巨額の資金を引き出し、
これが原資になっていた可能性が浮上している。
故人名義やら虚偽名義やら各種法律に触れる恐れが出ている政治資金のもとではないかという疑惑だ。
街角からはすっかりと赤いポストが姿を消した。でも思い出してほしい。
現代社会の負った傷や病を癒やし、新しい日本の道を模索するのが政権交代の目標ではなかったか。
大きな絆創膏をはるのが仕事ではなかったか。
自分の政治資金疑惑を隠すための絆創膏ではなかったはずだ。
求められるのは、もっとみんなの役に立つ絆創膏である。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/desk/CK2009112802000048.html >>964 「不倫」を理由に子供を捨てる母親に比べて、「巨額な献金」を息子にしている鳩山の母親はいい母親だ。
献金に疑惑はあるものの、是非そのお金をみんなの役に立つ政治の為に使ってほしい。
そんなところだと思う。
意味が読み取りにくいのは、さすがにストレートに擁護できないから回りくどいせいじゃないかな。