【KRW】ウォンを看取るスレ1419【至急ウォン断化】

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● その上でマスコミの報道を振り返ってみる ●

さて、ここからはマスコミ報道を振り返ってみる。面白いことが判る。
前回の郵政選挙は「劇場型」と評され、世間の追い風を得た自民党が大勝したと言う風に語られる。
同じように、今回の選挙は、世間の追い風を得た民主党が大勝したと言う風に語られる。
「郵政民営化」「政権交代」共にワンフレーズポリティクスが選挙を動かし、議席も同じように動いた。

確かに、表面の動きは全くその通りである。では視点を変えてみよう。
変える視点は「風の吹き方」だ。郵政選挙の時と風の吹き方は同じだったのか?

■郵政選挙 マスコミの論調

・郵政選挙のとき、テレビ週刊誌新聞と総力をあげて小泉劇場を宣伝していたが、決して一方的に小泉を持ち上げる展開ではなかった。
 あくまで自民党内の政争を、面白おかしく報道していただけで、どちらかと言うと批判も結構あった。郵政民営化の賛成反対意見どちらも
 取り上げられ、朝日毎日はむしろ小泉を叩いていたぐらいだった。また、郵政改革で郵便配達が終わるとかも言われていた。
・対して民主党は、いわゆる小泉政権への抵抗勢力として期待され擁護されていた。特に批判されることもなく、むしろ「小泉劇場に埋もれたままで、
 存在をアピールできないのではないか?」と叱咤されていたぐらい。

まとめると「自民党↑age↓sage 入り混じり・民主党↑age→埋没懸念 ややage向き」という論調だった。その論調で実際の投票はどうだったか?

自民党↑↓ 選挙区32,518,389 47.7% 比例区25,887,798 38.1%
民主党↑→ 選挙区24,804,786 36.4% 比例区21,036,425 31.0%

そして、選挙後のマスコミの論調は、選挙結果に対し“数の暴力”や“少数意見を尊重せよ”だった。

■今回の選挙 マスコミの論調

・今回自民党に対しては、徹底的なネガティブキャンペーンと劣勢であると言う印象操作、自民党に有利なことは「報道しない自由」戦術を
 駆使して徹底的に叩いた。判りやすいのは漢字の読み間違いで、間違ってない旧仮名遣いまで取り上げて叩き狂っていた。
・対して民主には、徹底的な擁護がついた。基本的に財源などの弱点はぼかし、TV討論会で不利になるとCMなどで遮り、フリップは使用不可になり
 民主党に対して不利なことは「報道しない自由」戦術を駆使して徹底的に擁護した。まさに戦前の大翼賛会状態。最後にはバンドワゴンでダメ押し。

まとめると「自民党↓sage↓sage・民主党↑age↑age」という論調だった。その論調で実際の投票はどうだったか?


自民党↓↓ 選挙区27,301,982 38.6% 比例区18,810,217 26.7%
民主党↑↑ 選挙区33,475,334 47.4% 比例区29,844,799 42.4%

そして、選挙後のマスコミの論調は、選挙結果に対し“コレが国民の選択”だった。

■上記結論
これだけの逆風が自民に吹いていたにもかかわらず、選挙区では得票率が10%しか下がらなかった。
(しかも選挙区得票数だけだと2003年の43回衆議院選挙より多い)
マスコミが最も多く影響したのは、実は「比例票」である。