米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は9日、
大手19金融機関に対する特別検査(ストレステスト)を行った連邦準備制度理事会(FRB)が
7日の公表直前に資本不足額を大幅に圧縮していたと報じた。
検査は厳格に行われたとするFRBの主張に疑いが生じかねず、今後論議を呼びそうだ。
それによると、銀行の収益力などをめぐり、FRBと一部金融機関の見解が鋭く対立。
2009年1−3月期の好決算をもとに銀行側がFRBを押し返し、
少なくとも19行のうち半数が資本不足額を圧縮させたという。
このうちシティグループの資本不足額は当初約350億ドル(約3兆5000億円)に達すると判断されていた。
公表された55億ドル(約5500億円)の6倍以上で、
最も多い不足額を指摘されたバンク・オブ・アメリカの339億ドルを上回っていたことになる。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009050900254