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Trader@Live!:
春先にFXの存在を知り、これを期に6月からFXを始めました。
今思えば一番最初にスワップが一番高いポンドに目をつけたのが運のツキでした。
3月に192円まで下がり、これから上昇していくのが間違いないと思いました。
ポンドは上下幅が激しいものと理解していましたが、
結婚生活10年でためた貯金500万円を元手に、208円で50枚購入したのです。
その時は「スワップが1枚260円として年間で500万儲けられるかも・・」なんて独り言を言いながら電卓を叩いていたっけ・・・
それから1ヵ月後、口座を見るとレートが215円まで上がり、評価益が350万になっていました。
「すごい!これがFX!」と喜んでいました。逆に、今までもっと早くFXと出会わなかったんだろうと後悔もしました。
…今では懐かしい思い出。
お盆は1週間福島の実家に帰り、そして家に戻った8月16日に口座を除いてみると
「評価損100万」という驚くべき数字が表示されていたのです。
チャートを見ると202円まで下がっていたのがわかりました。1日だけとはいえ300万の評価損まで到達していたのです。
それから夫と顔を合わせるのも辛くなり、夜の生活もご無沙汰になりました。
それと同時にLCレートの200円を割れてしまうのではと恐怖で震える毎日が始まったのです。
その後ポンドはじわじわと値を下げ、その恐怖に耐え切れなかった私は
実家の母親にウソをついてまで200万の借金をして口座に振り込みました。これで197円まで耐えられる…
8月28日。ついに200円割れする日がやってきました。
この節目で反転して欲しいと祈るばかりでしたが、次の日198円まで下落。
もう精神が限界ギリギリでした。全財産を失くすばかりか親の借金まで失くすかもしれない…
この週末は本当に地獄でした。気が狂いそうになる程の重圧。自殺も考えました。
でも前向きに「来週は上がる」と自分に言い聞かせて、日曜日は家族で遊園地に行きました。
しかし、ジェットコースターで急降下するのを感じた時、ポンドの急降下を思い出し気分が悪くなりました。
家族に心配されましたが、急に下がって気持ち悪くなったと答えました。とても「ポンドで」とは言えませんでした。
期待を込めた月曜日。朝一で口座を見ると何も残っていませんでした。
窓明けでいきなりロスカット…。10年貯めた500万と借りた200万が2ヶ月でなくなるという衝撃。
そのままパソコンの前で失神していましました。
気付いた時はベッドの上でした。
夫が難しい顔をしてこちらを見ていました。私は泣きながら包み隠さず全てを話したのです。
夫は私に紙切れを1枚よこしました。それは離婚届。私は反論する事無く書類にサインしました。
全財産と夫と家族、両親。全てをなくした瞬間がそこにはありました。
そして今日、全てを忘れるため風俗に足を踏み入れました。
以前は最低の職業と思っていましたが、男に抱かれて快感を感じていると全てを忘れられます。
本当は忘れたくない家族の思い出も一緒に…