市況2で全国統一〜三国志〜part32

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せいじか日記 その6

1608年の初秋、軍事・羅運寺一向宗の包囲は淡々とすすみ、気が付けば越後とその周辺の
廃墟同然の数都市を残すのみとなっていた。
越後の本陣では、岩代へ最後の突撃をすべく、各武将たちが出兵の準備に追われていた。

そんな喧騒の中で、平武将たちの話が聞こえてくる。
『なんで岩代なんだろうな、織田に突撃したほうが勝算がありそうな気もするが。』
「スレが憎けりゃ、羅運寺まで憎いってやつだろ、上層はあのスレをびくびくしながら真顔で更新してるだ。」
『ま、どちらにしろ俺たちは他国から見れば横槍短期布告の悪の象徴だ、もう終わってるさ。』
「そうだな、登用も5年待ってアイマスから一通って言うのが現実だろうな・・・ところでおまえ勝率どんくらいよ?」
「3割だよ、何も発動しないんだ、しょうがねぇよ。」
『俺も21勝38敗だ、糞乱数乙だな。』

カウンターを使え、攻城兵器のひとつくらい持て、そう言いたくなる気持ちをぐっと堪え、
私はその糞勝率の武官のために淡々と復興をこなした。

岩代への突撃は思ったよりも順調のようだった。
「3枚抜き!」やら「城壁!」の歓声が岩代のほうから聞こえてくる。
これは、もしかしていけるかもしれない。私は期待した。
羅運寺一向宗を先に滅ぼせばあの憎き織田と万全の体制で対峙することができるだろう。
こっそり雇用しておいた国崩し部隊をちらりと見ながら私の希望はさらに膨らんだ。

その時だった。「パーン」という甲高い銃声が私の背後から鳴り響いた。
一瞬、味方の火縄銃兵の暴発かと思ったがそうではないことがすぐにわかった。

遠くからでもわかる脂ぎった額に「酒」の文字・・・・織田だった。



せいじか日記 その7(最終話)

越後本陣には軍事からの激しい攻撃が続いていた。
期待した岩代への総攻撃も、戻ってくる平武将たちの打ちのめされた姿、
上層の半ば諦めた口調を聞けばそれはわかる。政治家部で見てきた光景だ。

まもなく越後は落ちた。
だが能登と加賀はまだある。
しかし君主の桜館は早々と自決をしたようだった。

遠くから「能登バスに乗れ!」という声が聞こえてきた。
赤く染まる越後を見ながら、ぼんやりとした頭で乗り込むと、今度は怒号が聞こえてきた。
「能登の兵糧がない!自動バスは動かない!」

私の市況での半生は何だったのだろう。
伊豆からほうほうの体で逃げ出し、登用文も持たずに市況に仕官し、
燃えさかる甲斐を見捨て、大筒を諦めたあの日の夕暮れ・・・
そして今、織田に何の報復もすることなく、再び追い詰められている。
悔しい。また軍事に・・・織田に・・・無能に・・・やられる・・・。

悔しさと疲労で身を伏していると、背中をポンと叩く音がした。
振り返って眺めるが逆光のせいでよく見えない。
私は相手が誰だかわからなかったが、確かにこう言った記憶がある。

「織田にやられるのは悔しい、どうかあなたの手で能登を介錯してほしい・・・」

それから数分後、能登の方角からセルの悲鳴と「マンコス^^」という声が聞こえてきた。

ありがとう・・・私は安堵と共に深い眠りについた。