市況2で全国統一〜三国志〜part32

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ラウンジスレで拾ってきた


伊豆に篭ってさんざん打ちのめされた後、私は北へ向かって歩き始めた。
道中、歩き疲れて茶屋で休んでいると、地元のものらしき人間が噂話をしていた。

「あの昼行灯がさっそく動いたらしいわよ、しかも短期布告で」
『えっ?あの酒好きのおじさんにしては珍しいわね』
「大丈夫かしらね、慣れないことしてこっちが心配だわ」
『あらら、にわか雨、さすが織田様だわ・・・』

どうやら軍事の織田が市況に短期布告をしたらしい。
道中ゆっくりしている暇はなさそうだ。先を急ごう・・・。

甲斐に着くと、私は急いで城へ向かった。
みすぼらしい佇まいの門を抜け、仕官願いを記入して受付を待った。


●【仕官】せいじかは市況2お寿司屋国国へ仕官しました。(14日21時17分)

せいじか日記 その2

軍事が攻めてくる・・・その噂に甲斐の町は大騒ぎだった。
市況に仕官して早4ヶ月、忠誠の気持ちはあるのだが、その数値は
依然として低く、私は、混乱する甲斐の住人たちを
都市復興でなだめ、甲斐に留まるように説得するのが精一杯だった。

武蔵に突撃して負傷した武将たちが次々と運ばれてくる。
羅運寺の一向宗は依然、武蔵で強い抵抗を続けていた。
脚にプロシュートの知力攻撃を受けた武将が叫ぶ。
「もう無理だ、武蔵は落ちない・・・早く逃げるべきだ」

1603年10月はもう間近に迫っている。

織田は果たしてどういう出方をするのだろう。
悔しいというより、また防戦か・・・そんな暗い気持に包まれながら
東北への道を目指した。

せいじか日記 その3

越後からも甲斐の街が赤く燃えているのがわかった。
職人町・兵舎・牧場・・・あらゆる町の施設は撤退時に焼かれ、
街の資金はごっそりと抜き取られていた。
戦略的撤退と言えば格好はいいだろう、しかしあまりにも甲斐が不憫だった。

だが、それとは裏腹にまだ戦争が始まっていない越後は明るく賑やかだった。
背後で威勢の良い声がした。
「兄さん、お腹すいてないかい?越後名物・横槍餅でも食べていきんさい」
『合戦前の餅はもたれるから・・・もっと軽いものなら食べたいんだが』
「合戦?あんたもしかして軍事との開戦ことを言ってるのかい?」
『ああ、この辺も厳しい戦場になるかもしれない』
「あんたバカだね・・・織田さんの進軍スピードは3年で1都市レベルさ、心配ないよ」
『・・・じゃあ頂こうかな』

だが政治家部に身をおいていた私はわかっていた。
今度の織田が少し違うことを。

「おばさん、ところでこの辺に大筒雇える街はないかな?」
私は餅にかぶりつきながら、織田に備える必要性をひしひしと感じていた。