神が親身になって初心者の質問に答えるスレPart2
<一目均衡表>
一目均衡表は一目山人によって作られた、日本発のテクニカル分析だ。
昭和十年に作られたというから、そうとうな歴史を誇る。
一目はチャート上に以下の線を描く。
基準線=(26日最高値+26日最安値)/2
転換線=(9日最高値+9日最安値)/2
先行スパン=(基準線+転換線)/2を26日後に書き込む
先行スパン2=(過去52日の高値+安値)/2を26日後に書き込む。
遅行スパン=当日の終値を26日前に書き込む。
一目を見るためには、他にもN波動とかいろいろあるけど、ここでは割愛する。
一目が買いを示唆するのは以下のとおり。
1・転換線が基準線を上抜いたとき
2・当日終値が雲を上抜いたとき
3・遅行スパンが26日前の価格を上抜いたとき。
以上のすべてを満たしたとき、三役好転といって、もっとも強い買いのシグナルを出す。
ここでは以下のとおりバックテストをしてみた。
1.転換線と基準線のクロスで売買。上抜いたら、翌日始値で買う。下抜いたら翌日始値で売る。
2.遅行スパンが26日前の価格を上抜いたら翌日始値で買い。下抜いたら翌日始値で売る。
データはドル円2002/1/1から2005/11/4まで。期日に深い意味は無く、たまたま手元にあったデータだ。
1・利益:-266p,回数:44回、期待値:-6p、PF:0.94
2・利益:-1208p,回数82回、期待値-15p、PF:0.78
見事なまでの負のバイアスだ。
これらには原因がある。
シグナルが遅いこと。
エントリーはそこそこだが、エグジットが非常に遅いこと。
考えてみれば、一目山人が研究した株式市場は週6日。
そして為替の市場は24時間も開いている。そこで、期日をそれぞれ以下のようにしてバックテストを再開してみる。
基準線は9日、転換線は3日、遅行スパンは9日。
データとルールは前に行ったとおり。
3・利益:546P,回数:117回、期待値:5p、PF:1.08
4・利益:1567p,回数:143回、期待値:11p、PF:1.23
期間を変更することで、それぞれ利益がでるようになった。
これをさらにパワーアップさせるために、オレはオレ独自の新しい指標を考案した。
つづく。