■クロスペア(ポンスイ)の上昇から反転下落のサイクルに関する仮説
〜ドルストレートの動きからクロスペアを検討する〜
ここではGBP/CHFを例にして、クロスペアの上昇開始から反転にいたる
過程をモデルを使って考えてみます。
クロスペアはドルストレートペアの計算結果にすぎません。
ポンスイのレートを観察することは、ポンドドルとドルスイスの動きを
知ることにほかならないと考えます。
英国とスイスは、欧州諸国として、ファンダメンタルに共通する部分が多いですから、
基本的にドルに対して同じ様な動きをするでしょう。
まずはじめにドル買いドル売りが均衡している状態から、
ドル買いの流れが始まったとします。
以下@からEまで(次スレの図式参照)、欧州から米国への資金還流がはじまり、その流れ終了し、
今度は欧州へ資金還流が反転するとします。
@からEの各ステージでポンドルとドルスイのレートをまず考え、
そのかけ算の結果としてポンスイのレートを算出します。
まず@の状態は均衡状態でポンスイは安定しているとします。
Aのステージでドル買いが始まります。
金利差は英国>米国>スイスですから、まずスイスから米国への資金還流が、
英国から米国への資金還流に先んじて生ずるでしょう。。
ドルスイの上昇にともない徐々にポンスイが上がり始めます(A)。
その後スイスもポンドもともにドル買いとなります。
時にはモミモミや一時的な下落をしながら(BC) 緩やかにポンスイは
上昇していきます。
そして、スイス側の資金還流の流れがピークに達することで
ポンスイの最高値となり(D)、スイスの動きとポンドの動きが相反することで
反転と 急落(E)がはじまる。
そしてドル売りの流れでドルスイとポンドルとが同様なプロセスとなって
相場は循環していき、また最初の@に戻る。この繰り返しなんでしょうね。
現実の相場と整合するかどうかはわかりません。
こういうイメージをもつことで自分には悪い結果はでていません。
ひとつの仮説としてご覧ください。
ここではポンドとスイスを例にしましたが、
ポンドとユロ、ポンドと円との組み合わせでも
基本的には同じことが妥当しましょう。
クロスペアのサイクルについて、
ある人は移動平均を使って説明し、
また別の人はMACDとスローストキャを使う。
一見別の説明をしているように見えますが、
実は同じ現象の説明の仕方に差異があるだけで、
それぞれの論者が頭の中に描くイメージは共通しているのではないでしょうか。
想定しているサイクルの周期は、
ポンスイの上昇サイクルは1ヶ月から2ヶ月
ポンスイの下落サイクルは半月から1ヶ月です。
ポンスイの底で拾って、天井で離隔するには、のんびりまちましょう
(承前)■クロスペア(ポンスイ)上昇から反転下落のサイクルに関する仮説
図式の矢印は、ドル買いの流れのベクトルを表します
スイスフランのベクトルの先とポンドのベクトルの先を結んだベクトルが
ポンスイのレートに相当します AAを描くことができないので略
@初期均衡状態
┌─┐
│ │ ←ポンド
│ド │
│ル│
│ │ ←スイスフラン
└─┘
Aスイス 先行してドル買い開始 ポンド 不変
┌─┐
│ │ ←ポンド
│ド │
│ル│
│ │ ←─スイスフラン
└─┘
Bスイス ドル買い進行 ポンド ドル買い開始
┌─┐
│ │ ←─ポンド
│ド │
│ル│
│ │ ←───スイスフラン
└─┘
Cスイス ポンド ともにドル買い進行
┌─┐
│ │ ←──ポンド
│ド │
│ル│
│ │←─────スイスフラン
└─┘
Dスイス ドル買いピークで終了 ポンド ドル買い
┌─┐
│ │ ←──ポンド
│ド │
│ル│
│ │←─────スイスフラン
└─┘
Eスイス ドル売り反転 ポンド ドル買い進行
┌─┐
│ │ ←────ポンド
│ド │
│ル│
│ │─→ スイスフラン
└─┘