●●●欧米株スレ part630●●●

このエントリーをはてなブックマークに追加
321Trader@Live!
ドイツ証券のストラテジスト、武者陵司氏は、米国がけん引する世界株リバウンドは終わりに近いとみている。
 同氏によると、ここ4週間のラリーは、原油価格の反落、「景気減速が終わりけん引力が復活」(グリーンスパンFRB議長発言)していることを材料としているが、口実に近いという。
確かに一時的に原油価格は反落しているが、水準は4―6月最高値の1バレル=43ドル近辺であり、2004年第3四半期の世界経済には、さらなる負担となる。原油価格ピークアウトの証拠が出たわけでもない。
また、グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長による景気再加速との観測も、8月の雇用回復などにすぎず、根拠に乏しく、実態はテクニカルな反発にすぎない、と武者氏は指摘している。
 9月21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは確実とみられており、その場合はいよいよ株価急落の引き金になる公算が大きい。緩やかとはいえ、累計0.75%の利上げで短期金利は年前半の倍近くに上昇することになる。
資金調達コストの変化は軽視できない。減税効果の一巡、原油価格上昇によるデフレ効果で景気のモメンタムが減衰し続ければ、10月の失望は大きいく、ちょうど6月末のFOMC後の株価急落と同様(規模はそれ以上)の展開が予想されるという。