シャープの財務分析を今やっているのだが、詳細な分析に入る前に
すでにヤバいグラフができてしまったのでちょっと公開してみる。
http://market-uploader.x0.com/neo/src/1345475637173.jpg グラフは、平成23年3月期〜平成25年3月期(第1四半期)の四半期ごとの売上高と営業利益の相関を取ったもの。
上は単純プロット。下は、一部データ追加。
これまでいろんな企業の財務分析をしてきたが、ここまで損益分岐点がきれいに出た企業というのは初めてだw
ここから読み取れることは以下。
1.この会社は、典型的な固定費の塊(鉄鋼業と同じ)。
2.1のとおりなので、今の固定費、変動費構造のままであれば、いかに損益分岐点以上の売上を作るかがすべて(ただし、圧倒的に売上が足りない)。
3.平成24年3月期に入ってからの売上の減少速度がやばい。
4.損益分岐点は6500億円くらいか?とするとH25/1Qの売上に対して30%以上の増収が必要。
5.この角度での売上減少で、平成25年第2四半期以降、売上が急回復するとは思えない。
将来に対する懸念
6.売上はこの角度で減少していて、本当に下げ止まるのか?
7.事業構造を改革し、固定費を削減したとして、営業損益がプラスになるまで固定費が削減できるのか?
(固変分解までできていないので固定費の削減額がいくら必要かはまだ算出できていない)
8.構造改革=事業縮小となるが、1兆円を超える有利子負債を返済できるほどのキャッシュ・フローが縮小した事業で生み出せるのか?