【9861】吉野家HD【見えたぞ。エンディングが!】

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261山師さん@トレード中
吉野家HLD <9861.T> 吉野家ホールディングスの今期は会社営業益を
大幅超過へ、コスト削減進む

 吉野家ホールディングスの今2011年2月期は、営業黒字幅が拡大す
る見通しだ。グループ横断的なコスト削減が想定以上に寄与する。会社計
画の通期営業益25億円は、31億円に上振れすると「東洋経済オンライ
ン」はみている。
 「会社四季報」秋号(9月中旬発売)では、会社計画を上回る営業利益
予想を示したが、10年3〜8月期(上期)の結果を踏まえ、今回さらに
上方に予想を見直した。
 上期実績は売上高854.34億円(前年同期比8%減)、営業利益8.
97億円(同3.9倍)だった。競合他社の値下げ攻勢により、「吉野家」
の既存店売上高が低迷。不振店の閉鎖も計画値を上回ったことで、売上高
は計画を15億円強下回った。一方、連結子会社の京樽、どんにおける原
材料単価の低減、加工費の削減など、グループ横断的なコスト削減が想定
を上回る進捗で推移。営業損益は計画比で約13億円超過した。
 下期は主力の「吉野家」で新商品を投入することから、損益のみならず、
売り上げの回復も期待できそうだ。「吉野家」では9月7日から、通常の
牛丼よりも肉の量を減らし、豆腐、しらたきを加えた「牛鍋丼」を投入。
その効果により、9月の既存店売上高は、19カ月ぶりに前年を越えた。
また、11月からは、「牛キムチクッパ」も販売する予定で、さらなる売
り上げ増が見込めそうだ。ともに価格は並み盛り280円と、従来並み盛
り380円の牛丼よりも、割安感が高いことが特徴となっている。
 ただ、今期は5期ぶりに営業赤字へ転落した前期から回復を果たすもの
の、業界首位だったかつての利益水準に比べればまだ低い。「東経オンラ
イン」が独自に再増額した下表の営業利益でも、リーマン前の08年2月
期比で半分、BSE(牛海綿状脳症)発生による米国産牛肉輸入停止前の
03年2月期比で約5分の1にとどまる。
 牛丼の価格競争は当面終息の機運が見えないため、新商品投入効果が薄
れた時が同社にとっての正念場。次の戦略を練る必要に迫られている。
(二階堂 遼馬)

(百万円)  売 上 営業利益 経常利益 当期利益 1株益¥ 1株配¥
連本2010.02  179,602  -895   -476  -8,941  -14162    2000 
連本2011.02予 175,000 3,100  3,300   360  570.2    2000 
連本2012.02予 176,000 4,700  4,900   760   1204    2000 
連中2010.08   85,434  897  1,173   -934  -1480    1000 
連中2011.08予  86,000 1,700  2,000   300  475.2    1000 

(株)東洋経済新報社 四季報オンライン編集部