仕手筋の新手手法解明へ「市場浄化作戦」展開中

このエントリーをはてなブックマークに追加
12山師さん@トレード中
【マネー得捜本部】富士通お家騒動で注目…“反社”疑惑企業
逮捕者続出のトランスデジタル架空増資事件や富士通社長解任騒動をめぐって、再び紙面に躍る「反社会的勢力」の文字。
アングラマネーを司る彼らは、一時鳴りを潜めていたようだが、元気旺盛だった!? 当局の監視が厳しくなるなか、金融界を跋扈する彼らの生態を追った。
新年度入り直前のこの時期、金融界で“話題の勢力”がある。「反社会的勢力」だ。
いわゆる暴力団関係者や不正行為を働く輩を指し、アングラマネーの支配者としても語られる彼らは、2007年に逮捕された仕手筋の大物・西田晴夫との関係が取り沙汰されて一躍話題に。
その後、当局の取り締まり強化もあって鳴りを潜めていたのだが、富士通の「内輪もめ」から再びその動向に注目が集まっているのだ。証券関係者が解説する。
「昨年9月に『反社会的勢力』との付き合いを理由に社長退任を迫られた野副州旦(のぞえくにあき)相談役(3月6日に富士通は相談役を解任)が2月26日に突如辞任の取り消しを求めて取締役と監査役に『辞任取消通知書』を送付しました。
ここで“反社”扱いされているのがニフティ(富士通が66%出資)の売却に絡んで動いていたとされる『サンドリンガムキャピタルパートナーズリミテッド』というイギリスのヘッジファンド。
果たして、その会社が本当に反社なのか? という点に注目が集まっているわけです」 
このサンドリンガム社、富士通のような一流企業と付き合いがある一方で、上場廃止となったITベンチャーのYOZANやサイバーファームといった企業とも接点を持つ。
金融経済評論家の松本弘樹氏は、この点が問題視された可能性があるという。
「資金繰りに困っている会社に、MSCB(下方修正条項付き転換社債)の発行を持ちかけていたファンドなんです。ライブドアがリーマンに発行して話題になったアレ。
下方修正条項のある転換社債だから、例えば株価が1000円でも800円で社債を株に転換できるんです。市場でカラ売りを仕掛けて値を下げてから転換し、株を買い戻せば必ず儲かる」
決して違法な資金調達法ではないが、MSCBは“悪魔の錬金術”などと称されたりもする。松本氏はこの点と、サンドリンガム社を取り巻く人脈から反社と混同されたのでは、と推測している。
「サンドリンガムは2005年に、あるホールディング会社を買収したのですが、このときにX氏が社長に就任しています。
そのX氏は、旧グッドウィル・グループ(GWG)によるクリスタル買収の際に暗躍して不当に100億円もの利益を得たなどといわれたY氏と付き合いがありました」
人をたどればキナ臭い人物に突き当たる…そんな連想ゲームから不当に反社扱い(富士通は反社と言わず、「取引等の関係を持つことはふさわしくない企業」と指摘)されたのか? 
その真相はいまだ明らかにされていないが、気になる材料があることは確か。
金融ジャーナリストの須田慎一郎氏も「富士通ほどの会社ならば、大型のM&Aは主幹事証券に任せるのが普通。なぜ、サンドリンガムのような、実体の見えないファンドを関与させたのか不思議」と言うのだ。
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100412/zsp1004121012000-n1.htm
13山師さん@トレード中:2010/04/12(月) 21:01:45 ID:KLOgiMXV0
では、“本物”の反社はいずこに? そのヒントが今年2月に明らかになったトランスデジタルの民事再生法違反にある。
ジャスダックに上場していたIT企業のトランスデジタルは2008年9月の民事再生法の適用を申請する直前に、酒類販売会社会長で指定暴力団山口組系元幹部の野呂周介被告に数千万円の売掛債権を譲渡して、社長と副社長ら計6人が逮捕されることに。
その後、2008年に計13回もの第三者割当増資を実施する過程で、調達した資金の一部を貸付金名目で社外に流出させ、さらにそれを増資と称して社に還流させる“架空増資”の疑惑でも逮捕者を出している。
そのなかに、かつて時代の寵児としてもてはやされた黒木正博容疑者がいるのだ。
須田氏が解説する。
「同僚を監禁・暴行したとして社長の逮捕劇を起こしたリキッドオーディオジャパンの実質的なオーナーで、ずっと黒い人脈が噂されていた人物です。
2004年の丸石自転車の架空増資事件でも捜査線上に登場しています。最近ではそんなボロ会社にハイエナのように群がる黒木のような人間を“増資マフィア”なんて呼びますが、その目的は主に2つ。
増資で得た資金を“見せ金”にして借り入れを増やしてから流出させることと、適当な“エクイティ・ストーリー”をでっち上げて株価を吊り上げ、売り抜けること。結局、増資してもカネは残らず、株価はダダ下がり。
そうやって会社を食い物にするわけですが、その黒木の金主となっていたのが暴力団だった」

 今回の事件では、前述の旧GWGによるクリスタル買収に絡む巨額脱税事件で逮捕された鬼頭和孝被告も逮捕・起訴されている。
アングラマネーは黒木容疑者や鬼頭被告のような人物を媒介にして会社に流れ込み、増幅しては流出するのだ。
それは当局の監視の目が厳しくなった今も変わらない。
 「今では上場企業が増資をする際に、東証や証券取引等監視委員会が資金の出し手を厳しくチェックするようになっていますが、反社は巧妙にアングラマネーをロンダリングしています。
ブルネイにあるタックスヘイブンにペーパーカンパニーを設立したり、複数の会社、ファンド、匿名組合を介して存在を隠してマーケットにカネを送り込むわけです」(須田氏)
 ある暴力団幹部もこう話す。
 「証券会社をリストラされた人間を集めて海外でファンドを立ち上げさせ、不動産や株を買いまくったりもしている。
元銀行員や元商社マンを使ったりもする。
英語が堪能なうえに、投資のスキームを考え出すのが得意なヤツらをね。そういう世間で“共生者”とか呼ばれているヤツを使って何重にも匿名性を高めれば、カネの出どころを隠すのはわけないよ」
 3月16日には全国銀行協会が4月から反社会的勢力の情報を銀行間で共有して対策を講じていくと報道されたように、徐々に築かれていくアングラマネー包囲網。
ただし“疑わしきを罰する”が行き過ぎれば、富士通のようなお家騒動が再び表面化し、反社は闇に深く潜るという可能性も…。
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100412/zsp1004121013001-n1.htm
14山師さん@トレード中:2010/04/12(月) 21:02:27 ID:KLOgiMXV0
アングラマネーは架空増資事件のようにマーケットを荒らして個人投資家をいたぶるのみにあらず。
直接的に個人投資家から巻き上げられるケースも。
過去に未公開株詐欺で荒稼ぎしたF氏は「オイシそうな話に釣られたバカな客から、毎月1億以上ふんだくっていた」と豪語する。
 「まず潰れそうな未公開企業を抱き込み、未株(みかぶ)を放出させる。見返りに、夜逃げ資金はタンマリやるからって。
そうして手に入れた無価値の未株を営業部隊が30万円とかで個人投資家に売りつけるんです。
他方で、ブローカーに扮したマッチポンプ部隊が『上場間近という○○(潰れそうな会社)の株券を持っていたら60万円で買いたい』とけしかけながらね」
 IR担当者を会社に送り込み、裏を取りたがる客の対応をさせるという徹底ぶりのようだが、それらの詐欺の手口は完全にマニュアル化されているという。
 「未公開企業の株式には譲渡制限がついていますが、例外的に代表者名義の株券のみ、 “縁故株”として譲渡可能。
上場にあたり持ち株比率を下げるため、縁故株を捌くことをアピールします。
オレの場合は、別の未公開株詐欺グループに入って、そういったマニュアルを盗みました」
 F氏は今はもう未公開株詐欺から手を引き、新たな仕組みを展開中だ。
 「次は“為替商品”を扱ってみようかと。やることは結局、一緒なんで。変わるのはケータイぐらい。
絡みのあるヤツがチンコロして足がつかないように、3か月ごとに3台のプリペイドケータイの番号を変えてる」
 使い古された手法で、アングラマネーは肥え太り続けているのだ。
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100412/zsp1004121014002-n1.htm