日経225先物オプション実況スレ5735

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613山師さん@トレード中

   欧州連合(EU)が抱えた爆弾、ドバイどころでないギリシャ債務(254兆円)デフォルトの恐怖
                                         <債券市場ニュース 2010,01,15>
 昨年の12月、ギリシャ金融危機で欧州の金融機関、投資家が抱える高利息ギリシャ赤字国債発行
総額が5500億ドル(50兆円)に及ぶと発表した。このギリシャの金融危機で、欧州連合は対応に迫られ
ている。高利息ギリシャの国債利率は5.471%と高利率で、ギリシャ政府は利払いで年間300億ドル(2
兆7000億円)もの利払に追われる借金を抱えている。ギリシャ全体で民間を含める対外債務、借入れ
金に至っては2兆8000億ドル(254兆円)と巨額。そのほとんど80%は欧州連合(EU)内の金融機関が
融資している。ドバイが債務不履行騒ぎを起したときの対外債務借入金は10兆円に過ぎないのを比べ
ると、いかに桁が違うか分かる。さらに発行した国債の償還が今年から毎年3兆5千〜 4兆5千億円と迎
えるが、ギリシャの国家予算12兆円(内赤字国債7兆円)純粋の税収5兆円には到底不能な話しだ。

 事の発端は12月欧州連合(EU)会議で、温暖化対策に関する集中審議が行われる予定だった会議
で起こった。突然ギリシャがユーロ建て国債発行総額が5500億ドル(約50兆円)に達したと発表したこ
とから騒ぎは始まった。なんと、同国の赤字国債発行総額を今まで過小に粉飾していた、さらにギリシ
ャが国の財務を粉飾していた、2009年の財政赤字は国内総生産(GDP)の▼3.7%→▼12.7%が本当
だと発表。公的債務残高もGDPの113%と修正した。ギリシャの粉飾は過去の財政赤字データが頻繁
に粉飾され、実態より過小の財政赤字と債務総額を欧州連合(EU)に申告する「粉飾」が行われていた
という。粉飾でユーロ建てギリシャ国債を隠れて欧州債券市場で売っては財政赤字の穴埋めをしていた
と言うのだ。
 
 この発表に、ユーロ圏16か国の信認が損なわれる可能性があるとして、急きょ議題が変更となった。
ギリシャのヨルギオス・パパンドレウ首相は、「経済の改革、公共部門の効率化、汚職などの慢性的問
題の根絶」を断行し、経済を健全化するとした。パパンドレウ首相は、金融市場や投資家の信用を回復
させ、支出を大幅に削減した新しい予算案を1月中に提示するとしている。

 ギリシャ政府は2010年度の財政に赤字国債835億ドル(7兆600億円)の国債発行を必要としている。も
しユーロ圏内でギリシャ国債の引受け先が無ければ、日本向け円建て債券の発行やドル建て国債の発
行をするとしている。しかし、信用が消えたギリシャ国債を買う者がいるのか。