【8306 MUFG】三菱UFJ part215 【決算は18日】

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802山師さん@トレード中
三菱UFJ、1兆円増資 普通株、年内で調整
2009/11/14 02:30, 日経速報ニュース, 843文字

三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は13日、年内に1兆円規模の普通株公募増資を実施する方向で最終調整に入った。
実現すれば国内で最大規模の普通株増資となる。銀行の自己資本比率を一定の水準以上に
高めるように求める国際的な流れに対応、財務基盤を強化する。中小企業向けなど貸し出し余力を付けることも狙う。

2009年9月中間決算を発表する18日をめどに判断する方針だ。最大で25億株程度を発行する方向で、
すでに複数の証券会社とともに、投資家の需要など国内外の市場調査の準備に入った。
発行価格は今後の株価の推移を見て決めるが、13日の終値(508円)で計算すると調達額は1兆2700億円に上る。

主要国の銀行監督当局は国際的に活動する銀行に対し、自己資本比率規制を強化する方向で検討している。
特に資本として「質」が高いとされる普通株と内部留保を足し合わせた
自己資本(コアTier1=狭義の中核的自己資本)を厚くするように求める見込み。

三菱UFJの自己資本比率は6月末時点で12.96%、うちコアTier1の比率は5.8%だった。今回の増資で同比率は1%程度上昇する。

他行に比べ資本の質が高い三菱UFJは、規制が強化されてもすぐに大きな影響を受ける可能性は低いとみられる。

今後、金融機関の資本調達が活発になる公算が大きいほか、再び景気が落ち込む「二番底」の懸念も消えていない。
資本市場が比較的落ち着いているうちに他の金融機関に先駆けて増資に踏み切り、十分な財務基盤を確保する狙いとみられる。

三菱UFJは昨年12月から今年1月にかけ、普通株と優先株を組み合わせて総額約8000億円の増資を実施した。
その後、三井住友FGが金融機関で過去最大となる8610億円の普通株増資を実施するなど、
他の大手金融機関も相次いで大型増資に踏み切った。

これらの増資は深刻な金融危機で傷んだ自己資本を厚くするのが目的だったが、
今回の三菱UFJの大型増資は邦銀の資本調達競争が新たな段階に入ることを示す。