◆◆◆10月の市況 その64◆◆◆

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1(´ー`)y-うぐぅ ◆PS839KanonrW
東証アローズで迎えた大納会
日経平均が持ちこたえるも、単調な攻めの買いしか作れずいつも通り暴落だった
東証に響く投資家のため息、どこからか聞こえる「日本はもう終わりだな」の声
無言で帰り始めるトレーダーの中、うぐぅは独りトレードルームで泣いていた
バブル時代に手にした栄冠、喜び、感動・・・
それを今の日経平均で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」うぐぅは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、うぐぅははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいトレードルームの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレードの反省をしなくちゃな」うぐぅは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、うぐぅはふと気付いた

「あれ・・・?板が動いてる・・・?」
トレードルームから飛び出したうぐぅが目にしたのは、メイン、バックアッパーまで埋めつくさんばかりの投資家だった
千切れそうなほどに板が動き、地鳴りのように買いが虹の彼方にが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするうぐぅの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「うぐぅ、トレードだ、早く行くぞ」声の方に振り返ったうぐぅは目を疑った
「な・・・ぎ・・・?」  「なんだうぐぅ、居眠りでもしてたのか?」
「レ・・・レオン君?」  「なんだうぐぅ、かってにレオン君を引退させやがって」
「イチゴさん・・・」  うぐぅは半分パニックになりながらオーロラビジョンを見上げた


暫時、唖然としていたうぐぅだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「儲かる・・・儲かるだ!」
1の1さんから激励を受け、ヌヌを全力買いするうぐぅ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ロッカールームで冷たくなっているうぐぅが発見され、ジャミロウとふぐ氏は病院内で静かに息を引き取った