【7832】バンダイナムコ32

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730山師さん@トレード中
バンナムHDが一段安、10年3月期は経営統合後初の最終赤字へ、統合効果得られず

バンダイナムコホールディングス <7832> が3日続落。一時52円安の837円まで売られている。東証1部値下がり率上位。
10年3月期は、05年9月にバンダイとナムコが経営統合して以来、初の最終赤字310億円(前期118億3000万円の黒字)に転落する見込みとなった。

 2日の決算説明会で、石川祝男代表取締役は、「ヒット商品を生み出しづらい企業体質となってしまったことが業績悪化の最大の要因」と分析した。
収益の要となるゲームコンテンツ事業の家庭用ゲームソフトについては、「10年3月期の赤字タイトルは92タイトルのうち45タイトルに達する」という。ただ、タイトル数の大きな増減は行わないとの考えも示した。
経営統合によるシナジー(相乗)効果が期待されたが、統合1年目の営業利益が422億円と最大となって以降は右肩下がりに縮小。
バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸代表取締役副社長(10年4月就任)は、「統合により事業を推進するスピード感と各事業部門の責任感が失われた。
さらに、開発費用が少しずつ右肩上がりに膨らんだこともあり、ブラックホールに吸い込まれるように利益を喪失していった」という。

今後は、業績改善に向け、「リスタートプラン」を作成。
現在の課題とする、組織再編などの基盤整備に注力するほか、11年3月期は、人員体制の見直し(人件費約35億円減少見込み)に取り組むほか、
10年3月期に約125億円の減損損失を計上することで、のれんの償却費の減少(償却費約35億円減少見込み)を見込む。
その他効率化などと併せて、グループ全体で約80億円の費用減少を図るとしている。
さらに、グループが持つコンテンツに関連する映像、音楽コンサート、イベントをプロデュースし、「空間を楽しむという消費者ニーズに対応する」(石川代表)ため、
「バンダイナムコライヴ(仮称)」を10年4月1日に設立する予定。