イーアクセス、4〜6月、3年ぶり経常黒字、携帯事業の赤字幅縮小。
イー・アクセスの2009年4〜6月期の連結経常損益は18億円程度の黒字(前年同期は15億円の赤字)になったもようだ。4〜6月期の経常黒字転換は3年ぶり。
アッカ・ネットワークスの吸収合併に伴うADSL事業の拡大に加え、携帯電話事業の赤字幅縮小が寄与したようだ。
売上高は前年同期比11%減の215億円前後だったもよう。携帯電話の端末販売で、単価の低いデータカードの比率が高まったことが響いた。
ただ、アッカ統合による増収効果に加え、景気低迷で光回線に比べ安価なADSLの解約数が想定を下回り、減収率はほぼ期初計画並みにとどまったとみられる。
営業利益は43%増の50億円前後だったようだ。アッカ吸収により、ADSL事業で事務所統合など販売管理費の削減が進んだ。
持ち分法適用会社で携帯電話事業を手掛けるイー・モバイルの赤字幅も前年同期に比べ20億円程度縮小したようだ。契約あたり月間収入は低下したが、
新規加入から解約を差し引いた純増数が26万2000件と前年同期比4割弱伸び、大幅な増収となった。
最終損益も3億円程度の黒字(前年同期は28億円の赤字)を確保したもよう。アッカ統合による負ののれんなどの特別利益が発生したようだ。
10年3月期通期については、売上高が前期比12%減の830億円、経常損益が100億円の黒字(前期は25億円の赤字)との従来予想は据え置く公算が大きい。