http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081208-00000009-zdn_m-mobi 結局、餅は大手の餅屋に決定かな
■大手キャリアにも朗報
ドコモのネットワーク開放は既存の大手携帯キャリアにとっても朗報なはずだ。
例えば、現状では音声の無料通話にネットワークの負荷がかかってしまっているソフトバンクモバイルが、ドコモのネットワークをMVNOで借りられれば、サービス提供できていないパソコン向けの定額プランも始められる。
まさにサービスの「穴」を埋めることができるのだ。
MVNOを希望する会社がドコモと交渉しやすくなったのは日本通信の功績といっても間違いないだろう。
MVNO市場が立ち上がれば、昨今、停滞気味の市場の活性化につながることが期待される。
ユーザーから見れば、商品やサービスの選択肢は一気に広がる。
ウィルコムのような事例が成功すれば、ネットワークの種類やエリアを意識することなく、いつでもどこでもインターネットを楽しめる世界が訪れる。
■結局は「餅は餅屋」に?
とはいえ、総務省としては本来、ドコモにネットワークを開放させMVNO市場を整備したのは、新規に参入を希望する企業のためだったはず。
このままではノキアやウィルコムといった既存プレーヤーのための仕組みになりかねない。
ディズニーは日本ではソフトバンクモバイルのひとつのブランドとして展開している
一方で、全くの畑違いの企業がMVNOとして通信事業に参入するのはかなりのリスクがあり、成功するのは難しいとも言われている。
アメリカでMVNOとして参入したディズニーが失敗し、日本ではMVNOではなくソフトバンクモバイルのなかの一つのブランドとして展開している例から見ても明らかだろう。
新たな市場が期待されているMVNOではあるが、結局は「餅は餅屋」にまかせておくということになるかもしれない。
むしろ、そちらのほうが、ユーザーにとってのメリットは大きくなる可能性もありそうだ。