サブプライム関連損失、市場予測の半分以下に!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
1山師さん@トレード中
[ロンドン 1日 ロイター]
イングランド銀行(英中央銀行)は1日、金融安定報告を発表した。
信用収縮を受けた損失や経済への影響は、想定されていたほどではないかもしれない、
としたほか、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)の評価損は、
市場予測の半分以下にとどまる可能性があるとの認識を示した。 

市場では、サブプライム関連損失が4000億ドル近くになる、と予想されている。
国際通貨基金(IMF)は、金融セクター全体に対するコストは1兆ドルに上る可能性がある、
との見方を示している。

英中銀は「こうした予測は損失を大幅に誇張している」とし、
実際の損失は1700億ドル程度になる可能性があるとの認識を示した。
また英中銀は「流動性の低い証券を時価評価した場合には、金融機関が最終的に
計上する損失の規模が過大に見積もられがちだ。実体経済に対する損害の可能性は、
さらに誇張される」との見方を示した。

ギーブ副総裁は、金融安定報告とともに発表した声明で「信用収縮を受けた調整は長引いており深刻だ。
下振れリスクは残るが、信頼感とリスク許容度は向こう数カ月で徐々に回復するというのが
最も可能性の高い見通しだ」と述べた。