【IXIの簿外債務の話】
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0701/070124-15.html 先日、民事再生法を大阪地裁に申請したIXIだが、簿外債務が300億以上あると言う。
さて、これほどまでの簿外債務が存在していたと言うだけでも驚きだが、問題はその債務
の相手先である。
一説には、この債務は子会社の航空事業に関わるものではないかと言う話が聞こえてくる。
同社の子会社でグローバルウィングスは中国で航空事業を営むため、航空機数台をすでに
購入している。日本においてはすでに免許を取得したのだが、問題は中国である。
中国に着陸するための許可を取るのは、相当に困難を要するものであり、大手航空会社で
も、当初は中国の役人に多額の賄賂を提供したとも言われている。IXI子会社は、親会
社の保証をつけて多額の資金を複数のリース会社などから高利で調達し、賄賂を中国の役
人に贈ったわけであるが中国での着陸のための許可を取るのに手間取り、許可を取るには
さらなる賄賂が必要となってしまった。
許可を取る見込みも無くなり、簿外債務が100億以上に達していることから民事再生法を
申請したのである。
この件でもう一つ気になる話が聞こえてくる。この簿外債務であるが、一部では航空事業
以外にも流用されていたのではないかと言うのである。
ある店頭上場企業で、インターネット商店街を営む企業についての話である。
IXI子会社は、この店頭上場企業への利益付け替えと引き換えに、同社と関係の深い証
券会社から多額の資金を借り入れているのではないかと言うものである。
現在判明している簿外債務の大半は東京リースからのものであるが、今後はまだ判明して
いない簿外債務について注目が集まるだろう。
平成19年01月24日