【5405】住友金属31【住友玉金属】

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36山師さん@トレード中

★ロシア 鋼管に緊急輸入制限 今月中旬にも発動 国内メーカーは懸念

ロシアは今月中旬にも、日本などからのパイプライン用鋼管(大径管)の輸入急増を受けて、
8%の特別関税を課す緊急輸入制限(セーフガード)を発動する見通しだ。期間は当面三年間
としており、発動されれば、鋼管の設備増強を進めている日本国内の大手鉄鋼メーカーにとって
は、出ばなをくじかれる格好となる。

日本鉄鋼連盟などによると、ロシアの大径管の輸入は石油・天然ガス開発の進展に伴って急増し、
二○○五年は約五十三万トンに達した。日本製品の輸入量は○四年が約二十八万二千トン、
○五年はサハリン石油・天然ガス開発関連の需要減に伴って約十七万八千トンに落ちたものの、
ウクライナ製(約三十万五千トン)に次ぐ水準。

同連盟や経済産業省は「日本製の鋼管はロシアでは製造できない高品位のもので、ロシア製品
とは競合しない」などとセーフガードの撤回を求めている。業界内では、セーフガードはウクライナ
からの輸入急増の阻止を狙ったもので「日本はそのとばっちりを受けた」との見方もある。

日本国内では、新日本製鉄と住友金属工業が、薄くて軽い超高強度鋼管を開発。北米や中国、
ロシアなどで想定される天然ガス輸送用パイプラインの需要を見込み、新日鉄は君津製鉄所
(千葉県)、住友金属は鹿島製鉄所(茨城県)で生産設備の整備を進めている。

セーフガードが発動されても、高品位の日本製鋼管にはロシア国内で一定の需要が見込める
とみられるが、特別関税の上乗せで「ロシア国内での価格競争力の低下につながる」(新日鉄)
とメーカーは懸念を強めている。

(北海道新聞 2006/12/10 07:54)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061210&j=0024&k=200612091777