【8701】SBIイー・トレード証券196【HET Ver.UP】

日本株対象、ＳＢＩも私設取引市場、来年２月メド夜間限定で。
2006/12/04, 日本経済新聞

ＳＢＩホールディングスは来年二月にも日本株を対象にした独自の取引市場を開設する。
まず夜間に限定して取引を受け付ける。ネット証券だけでなく対面型の証券会社の参加
も促し、公正な価格形成を目指す。ＳＢＩは子会社を通じて証券業務を展開するなど金融
サービスを拡充しており、独自の市場開設で幅広い顧客獲得を狙う。
開設に備え「ＳＢＩジャパンネクスト証券準備」（東京・港）を設立した。資本金は三億円で、
ＳＢＩが全額出資した。近く関東財務局に証券業登録を、金融庁に私設取引システム（ＰＴＳ）
の運営認可を申請する。
売買の対象は国内の証券取引所に上場する全銘柄の予定で、平日の午後六時から午後
十一時五十分まで取引できるようにする。売り手と買い手が価格を指定し、合致すれば売買を
成立させる。価格を指定しない成り行き注文は扱わない。
取引システムは欧州取引所連合のユーロネクストなどが利用するシステムと同じものを使う。
運用やサポートについてはユーロネクストの情報処理子会社に委託する。
国内では九月からカブドットコム証券がＰＴＳを使って夜間取引所を開設した。売買水準は
低調に推移しているが、ＳＢＩは幅広く証券会社の参加を促すなど投資家の利便性を高める
ことで、取引の活発化が期待できるとみている。