【6764】三洋電機27【終わりの始まり】

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245山師さん@トレード中
日経BP社「三洋電機 井植敏の告白」大西康之 著
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822201597/

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「三洋電機は粉飾の歴史だった」
 OBの一人はこともなげに言う。彼は半導体の在庫評価や北米の損失処理にある種のカラク
リがあると指摘する。
 一九九九年以前、三洋電機の決算期は十一月末だった。その頃、半導体販売子会社の決算期
を十一月二十日に設定し、ニ十一日に三洋電機から子会社に商品を押し込んで売り上げを増や
していた」と手口の一端を明かす。
 新潟県中越地震による半導体事業の損失見込み額八百七十億円(二〇〇四年十二月時点)に
ついても、「大きすぎる。新潟は十分な設備投資もせず、稼働宰も極端に低かった」と断言する。
 会社側はこうした見方を否定するが、三洋電機の連結バランスシートには不可解な点が多い
のも事実だ。
 例えば売掛債権や受取手形などの売上債権。これが平均何日間で回収されたかを示す回転目
数が三洋電機の揚合、二〇〇四年度で百六日と同業大手に比べて二十〜六十日も長い、三洋電
機クレジットの営業貸付金が含まれているのが一囚だが、それだけではない。三洋電機の関係
背は「ブランド力、商品力とも弱いから、販社への押し込み販売でカバーしてきた」と解説す
る。破綻前のカネボウは、まさに販売会社への押し込みで架空の数字を積み上げた。三洋電機
のやり万は、そのカネボウによく似ているのだ。