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山師さん@トレード中:
ドイツ銀行は、EB債を売却することによて、プットオプションを買い持ちすることになる。
プットオプションで利益を上げるには、株価が下がればいい。
だったら、EB債なんてややこしいことをしなくても売り一本で勝負すればいいのに、どうしてしないのか?
それは、株価が上がるか下がるかなんて、誰にもわからないからだ。
プットオプションを(安価に)投資家から購入し、それを適切にヘッジすれば
ボラティリティが適度にある限り、株価が上がるか下がるかには関係なく、儲けられる。
EB債の年率10%という利率は、ソフトバンク株価のボラティリティが年率10%程度であれば適正な価格だ。
しかし、実際には、ソフトバンク株価のボラティリティは年率80%程度あるため
EB債の利率は年率30%以上は貰わないと、投資家は割に合わない。
投資家の100万円購入に対し、ドイツ銀行の儲けは5万円以上になるだろう。たった3ヶ月でだ。
これは、ソフトバンクの株価が上がるor下がるには関係ない。ボラが適度にあればよい。
では、どのようなヘッジをするのかというと、、、キホンは、「買い下がり」だ。
下がったら買い、上がったら売る。株価がもみ合いであれば、ヘッジで利益が得られるというわけだ。
参照価格が行使価格以上となって現金償還となっても、ヘッジの利益で十分お釣りがくるという計算だ。
最終評価日を越えたらヘッジは不要となるため、いつかはヘッジを清算する必要がある。
一般論としては、価格が低ければ低いほど、ヘッジ量が大きいので、それだけたくさん売る必要がある。
もっとも、ヘッジで買ったやつを償還に回すケースもあるので、それほど単純な話ではない。
EB債があるから株価が下がるとは、必ずしも言えないが、上値は重くなるだろう。
株価上昇局面では、ドイツ銀行はヘッジ外しのために売ってくるのは間違いない。