社名にもなっている「エフェクター細胞(Effector Cell)」とは、白血球の中でも
強い攻撃力や処理能力を持つ細胞のことを指しています。単球やマクロファージ、
好中球・好酸球・好塩基球などの顆粒球、キラーT細胞などのリンパ球、
ナチュラルキラー細胞、肥満細胞、樹状細胞などがこれにあたります。
エフェクター細胞は、体内循環の後、走化性によって局所に移動してその役割を
果たします。この細胞の役割の一つは、体内に侵入した異物(感染性寄生体など)や
体内に生じた癌などを攻撃して、身体の恒常性を保つことです。
一方、エフェクター細胞の機能が過度に亢進し、自己の組織を攻撃するように
なった場合、種々の炎症性の疾患を起こしてしまいます。気管支喘息・リウマチ性
関節炎・アレルギーなどがその例です。
ECIでは、このように疾患と深く関わっているエフェクター細胞の走化性などの
細胞動態に着目してこれを制御することにより、アレルギー・癌など様々な疾患の
画期的な治療法が開発できると信じています。
http://www.effectorcell.co.jp/