ライブドアは設立して10年にも満たない新興企業だ。年間売上高は02年
59億円から04年308億円と「倍々ゲームで増えている」(堀江社長)
というが、長年の蓄積が表れる利益剰余金はニッポン放送1615億円に
対し、ライブドア44億円とまだヒヨッコ。そして企業としての”体裁”も
整っていない。
「グループ全体で社員数は1388人。平均年収は30歳で約500万円で
すが、業績をあげなければ、30歳でも350万円程度です。社員は会社で
使うパソコンさえ自腹で買わされ、エンピツや消しゴムなどの文房具を買う
のにも、見積書を出して購入理由をプレゼンしなければならないから異常で
す。毎月数十人を採用していますが、定着率が悪く、平均勤続年数はわずか
1.3年です」(元社員)
堀江社長は「うちは若い会社だから」と言うが、それにしたってヒドすぎ
る。そのくせ自分は、家賃数百万の六本木ヒルズで贅沢三昧だ。フェラーリ
を乗り回し、タレントの彼女と一緒にフランス料理だ、しゃぶしゃぶだと、
チャラチャラ遊んでいる。いくら若くて勢いがあるとはいえ、社会的な責任
を負える企業と言えるのかどうか。代わりに、ITベンチャー企業として、
すごい技術があるのかというと、そうでもない。
(25日「日刊ゲンダイ」より抜粋)