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山師さん@トレード中:
[東京 29日 ロイター] 東京証券取引所は29日午後会見し。同日午前発生したTDnet
(適時開示情報伝達システム)の障害について、インデックスの容量不足が原因とみられ、
システムを開発した富士通<6702.T>が最終的な原因を究明している、と説明した。
現在システムは応急措置で復旧し、稼動している。
東証によると、決算短信など適時開示情報をシステムに登録し、そのデータを早く読み取る
ために設けている「インデックス」と呼ばれる部分の容量が100%に達していたことが判明した。
このため、情報をTDネット上に登録できなくなり、配信が不可能となった。合計25社
(企業数16社、上場投資信託9本)、31件の情報が影響を受け、適時開示ができなかった、
という。
インデックスへの書き込みを継続するには、不要となった情報を削除する作業が必要となる。
しかし、東証によると、2003年4月に現行のTDネットのシステムを導入して以来、今回のような
問題は発生していなかったため、定期的に削除は行っていなかった。容量がどの程度の期間で
満杯になるか把握しておらず、障害については「予測できなかったし、前兆もなかった」
(情報システム部・広瀬部長)と話している。
東証はこの日午前8時48分、システム運用担当からエラーが発生しているとのメッセージを
受け取り、障害の発生を知った。富士通に連絡を取った後、9時35分には問題の原因が
判明したが、10時40分まで各ユーザーに対して障害発生を通知しなかった。完全復旧は
11時25分だった。東証は、「もう少し早く原因を究明できると思っていた。時間を
見誤った」としている。