巨人小笠原、概念となり世界に固定される

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1風吹けば名無し
死んでも間に合う畜生、巨人小笠原。
盛者必衰という世の理を無視し、彼という存在には永遠を約束されている。
しかし、それは余りにも虫が良すぎる話だ。関係者はこう語る。
「(現世に受肉している者に永遠は)与えられねーわ」
そう、大いなる意志は、カッスが例外として存在し続けることを認めなかったのだ。
「(そう作ったのは貴方なのに、今更認めないのは)いかんでしょ」カッスは抗う。天に向かって絶頂射精。
しかし精液は雲を越えるどころか、マシソンの頭すら越えない。これでは絶頂射精とは言えない
そのときカッスは気づいた。もはや自分は低次な存在に成り下がったということに。これが世界の審判なのだ。
もはやカッスに永遠はない。死んだらそれでお仕舞い。そんなのは嫌だ―――
こうして、カッスは概念になった。肉を捨て、概念となることで概念に付随する永遠を再び手に入れたのだ。