http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111218-00000003-nkgendai-spo 巨人の小笠原道大(38)が来年限りでの引退危機を迎えている。今季は死球を受けて2度の長期離脱。83試合で打率.242、5本塁打、20打点。巨人に移籍した07年以降はもちろん、日本ハム時代の99年にレギュラーに定着してから最低の成績に終わった。
今年2000本安打を達成したため、来年打てなければ、原監督はちゅうちょなく外すだろう。
今季は屈辱の「8番」も経験。系列スポーツ紙の来季スタメン予想は「6番・一塁」。球団は横浜から村田をFAで獲得し、不動の3番だった小笠原も来年39歳。もはや中軸打者ではない。
そんな小笠原には将来の展望があるという。さるチーム関係者が言う。
「小笠原はかつて、『オレは生え抜きじゃないから、今のところ巨人の監督は無理だけど、いずれハムの監督になったら呼ぶから待っててよ』と親しい関係者にこぼしたことがある。
チーム内でも信頼する特定の人物にしか心を開かないから、こういう話をするのは珍しい。選手同士でつるまない一匹狼は、いざ監督になった時にコーチ人事などで困ることもある。だから、思いついた時に話しておいたのでしょう」
日本ハムの栗山新監督は2年契約。2年後に小笠原が引退していれば、次期監督候補に名前が挙がってもおかしくはない。
中日の落合前監督を尊敬しているというから、コーチを経ずに監督になることにも抵抗はない。小笠原は14日、契約更改交渉を行い、年俸固定制の2年契約のため、現状維持の4億3000万円でサインした。
「打撃をシンプルにもう一度、ゼロに近いところから一つ一つ確認作業をする」と話した。
「(去就、引退などの)付属する部分は取り払い、全身全霊をかけたい」と意気込む来季は、契約が切れることもあり、選手生命をかけたシーズンになる。
入団した07年からリーグV3。巨人のFA選手で小笠原ほどの功労者はいない。引退しても巨人は打撃コーチなどのポストを用意するだろうが、本人にその気はないようだ。