野球ネットで命拾い 避難住民、ロープ投げ救助

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1風吹けば名無し
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000002-khk-soci

地震から2日後の13日正午ごろ。宮城県女川町の運転手浅野秀幸さん(38)は両足にけがをしながら、石巻市渡波小の避難所から
数キロ離れた女川町立病院に、2時間半かかってたどり着いた。
浅野さんは石巻市長浜でトラックの積み降ろし作業をしていて、津波に巻き込まれた。
目の前を流れていた材木につかまって漂流した。目に入ってきたのは、渡波小の校庭にある野球のバックネット。とっさの判断で金網につかまった。
渡波小の教室に避難していた住民らは、その光景を目撃。教室のカーテンを細く破ってロープを作り、浅野さんに投げて助け上げた。
「たまたま流れ着いたところが良かった。本当に何という偶然か」と浅野さん。万石浦の津波が引く13日朝まで、乾パンで飢えをしの
ぎ、学校にあった小学生のジャージーを借りて過ごした。
たまたま、女川町立病院は妻の勤務先。病院で妻の顔を見て、けがの手当を受けた浅野さんは「自宅は津波にさらわれてなくなってし
まったが、家族も無事でホッとした」と声を弾ませた。