箕島高野球部元監督、尾藤公さん死去 甲子園4度制覇
高校野球の監督として1979年の春夏連覇を含め、箕島高(和歌山)を4度の甲子園大会制覇に導いた尾藤公(びとう・ただし)さんが6日未明、
膀胱(ぼうこう)がんのため、和歌山市の病院で死去した。68歳だった。
有田市出身。箕島高での選手時代は捕手だった。近大中退後、銀行勤務を経て66年に23歳で同高監督に就任した。選抜大会では70、77、79年の3度優勝。
79年には全国選手権も制し、史上3校目の春夏連覇を達成した。延長18回サヨナラ勝ちした星稜高(石川)との3回戦は、球史に残る名勝負として語り継がれている。
95年夏に監督を退くまで甲子園に春8度、夏6度出場し、通算35勝(10敗)を挙げた。
ベンチから温かく選手を見守り、力を引き出した笑顔は「尾藤スマイル」と呼ばれ、多くの指導者に影響を与えた。
監督退任後は日本学生野球協会理事、日本高校野球連盟常任理事などを務め、高校野球の発展に力を注いできた。2007年から日本高野連技術・振興委員長。
http://www2.asahi.com/koshien/news/OSK201103060002.html